水をたくさん飲むという美容法は正しいの?
モデルさんや女優さんなど、美意識が高い人々の間でよく行われている美容法に、水をたくさん飲むというのがあります。
老廃物や毒素が排出されて体内がキレイになり、血液もサラサラになるので美容に良い、ということから、多くの人が取り入れている美容法です。
一日に飲む水の量が少ないと、血液がドロドロになって血流が悪くなり、冷え性、便秘、肌荒れ、さらには脳梗塞や心筋梗塞など、様々な不具合が出るといわれています。
だけどもし、飲む量を間違えると逆効果になってしまうとしたら…?
東洋医学では、水は体を冷やし病気の元を作る!?
モデルさんたちの美容法と違い、東洋医学では「水分を摂りすぎると体を冷やす」といわれています。
体が冷えれば、当然体内の血液の循環は鈍り、肌荒れ、生理痛、便秘やむくみにとどまらず、新陳代謝がとどこおり、しみやしわまで増えてしまいます。
美容に悪いだけでなく、体温が下がることにより免疫力も低下し、感染症などのリスクを高めることに。
水分を取る時は、なるべく体を温めるものを選ぶのがベター。
同じ水なら、氷で良く冷えた水より白湯、アイスドリンクよりホットドリンクを飲むなど、体温を上げるものを飲む習慣を心がけることで、基礎体温が上がり、免疫力や体力が上がって肌もキレイになっていきます。
量も、一度にたくさん飲んでもあまり意味がありません。
のどの渇きを感じる前に少しずつ飲むのが正解。
真夏はついつい、氷でキンキンに冷えた冷たい飲み物を飲みたくなりますが、実は温かい飲み物や食べ物でいったん体を温めた方が、汗が出て結果的に体温を冷ます効果があります。
内蔵を冷やすのは良くないので、暖かいものを飲むのが嫌でも、「氷でキンキン」は控えめにしておいたほうが良さそう。
水分は少なすぎず・飲みすぎず、適量を心がけるようにし、なるべく体を冷やさない食べ物・飲み物を選ぶようにしましょう。